頭で分かっても、出来ないから困っている
頭で分かっても、出来ないから困っている
ここ最近はメディアでうつ病に対する特集も増え、そこで認知行動療法が取り上げられることが多くなりました。
その影響か、クライアントさんの中にも
「認知行動療法をお願いしたいんですけど。」
と、療法を指名して来られる方も増えています。
私自身も、認知行動療法は肌に合うというか、とても進めやすい療法ですので、できればこの療法を使っていきたいと思っています。
でも、やはり認知行動療法にも合う人と合わない人がいらっしゃいます。
自分の考え方の癖を見て、修正を行うことで、考え方が柔軟になり「ああ、そう考えればいいのか~。」と納得されて、みるみる改善していく方がいらっしゃる一方で、
「そう考えたらいいことは、頭では分かってるけど、できないから困ってるんだ!」とおっしゃる人もいらっしゃいます。
そういう方は、思考パターンの修正(認知再構成法といいます。)を行うことで、その時は納得されても、同じ場面に出くわすと、いつも通りのネガティブな考えを起こしてしまって、
結果、「こんなにワークやったのに、やっぱり変わらないんだ。」と、落ち込んでしまわれます。
こういったタイプの方には、
思考パターンの修正(認知再構成法)をするよりも、催眠状態に導いて、無意識に変化を加えて行く方が上手く行きます。
そして、その方が変化が根本的になります。
例えば、対人恐怖の症状が出ている人に、「人は私の敵ではない。」といくら納得しても、なかなか恐怖症の反応は変わりませんが、
催眠状態で、人混みの中で安心感を感じている状態を体験させてあげると、無意識が新しい反応パターンを学び、それ以後の反応が変わってきます。
多くの問題は、意識ではなく無意識の中にあるのですね。
頭で分かっているけど、それが出来ないから困っているのです。
無意識からの変化という意味では、やはり催眠療法は非常に有効だと、最近のクライアントさんの変化を見て思います。
また、NLPなどの様々な心理療法も、催眠状態で行うことで、効果をより大きくすることができることが分かってきました。
というわけで、最近の私のセッションは催眠を使うことが多くなっています。
頭で分かっているけど、それが出来ないから困っている!という方は、催眠の可能性を体験してみてください。